見直される専門学校という学歴

少子化が進むとともに大学進学率が高まってきた現代においては、全入学時代として進学先に大学を選ぶ人が急増しています。

しかし一方で大学卒というブランドの魅力が薄れてきたということも起こっており、大学こそ出たものの就職時にそれを適切なスキルアピールにつなげることができず希望の職種に就くことができないという悩みを持つ人も増えてきました。

大学の場合には専攻学科はあるもののそこで学べることは一般教養としての単位が多く、卒業時に備えることができるのは一般知識となります。

そのためもし勤務をしていた会社でリストラや倒産といった転職の危機に瀕した場合に、次の職に生かせるようなスキルを身につけるのが難しくなるという問題もあります。

そこで今見直されつつあるのが専門学校という教育方法です。

専門学校で学ぶことはどの分野においても職業にすぐに役立つ実践的な知識であり、卒業時に国家資格の受験要件を満たし一生使える資格を身につけることもできます。

自分の手に職をつけておくことでその後転職をしたり独立をしたりということにも活かしやすく、自分なりの仕事の仕方を見つけておく道にもなります。

専門学校のメリットとは

専門学校に進学する一番のメリットは、短期間で実務に役立つスキルを身につけることができるということです。

特に現在では医療系や工業系といった特定の課程を経ることで排他的業務を担当することができる国家資格の受験資格を得られる分野に人気が集まっており、一生役立つ技能を早くに身につけることができます。

短期間で必要な技能を身につけることができるため、企業側にとっても魅力的な人材が育成されるということも多く正社員としての就職率も大変高くなっています。

専門学校によっては学校の正社員就職率を大きな目玉としてアピールする学校もあり、大卒の新卒での正社員就職率が60%程度と言われている現代において圧倒的な就職への強さを見せています。

在学期間が短いということは学費も必然的に安くすみ、遠回りせずに自分の希望する仕事にすぐに就くこともできます。

また認定校に進学すれば「専門士」という学位もつくため、就職後に新たに勉強したい分野ができてからも有利な編入ができるようになります。

企業と提携した本番を意識した実習もあります

ここ最近の傾向として目立っているのが、企業と提携をした学校運営をしている専門学校が増えているということです。

自動車メーカーやブライダル企業などでは、自社の製品やサービスを意識した課程を用意した専門学校を運営しており、学生にとっても在学中から実際の業務を意識した内容の実習を積むことができます。

またそうした企業が母体となった専門学校は就職時にその企業に入れる枠も大きくとられているので、より確実に希望の職種を目指すことができます。